トップ ⟩ イベント ⟩ 【ネタバレあり】「シン・ウルトラマン」を観てきました!

【ネタバレあり】「シン・ウルトラマン」を観てきました!

2022.05.15

!!!!注意、これ以降ネタバレがあります!!!!

この記事には、作品のネタバレ情報がほぼ100%書かれています。
作品をまだご覧になっていない方、ネタバレを回避したい方は、
このページを閉じてください。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓

↓ ↓

昨日、2022年5月13日(金)に公開された「シン・ウルトラマン」。

昨日はネタバレなしの感想を書きましたが、ネタバレなしだと私の語彙力では、
ちゃんとした文章が書けないと思いましたので、一旦、その記事は取り下げさせて頂き、
新たに、ネタバレてんこ盛りの感想を書かせていただこうと思います!

購入したパンフレットを片手に、私の率直な感想を書いていこうと思います!

!!!!! 以下、ネタバレが存分に書かれています !!!!!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓

↓ ↓

まず映画が始まって早々、誰もが驚いたのがタイトル表示の演出です。
初代「ウルトラマン(以下、初代)」では、前番組の「ウルトラQ」のタイトルロゴを破って、「ウルトラマン」のタイトルが現れました。
2016年公開の「シン・ゴジラ」の際にも、1954年「ゴジラ」をオマージュしたものになっており、
今回も同様に、初代を踏襲する演出がされるとは予想していました。
ですがそれは、あくまで「ウルトラQ」→「シン・ウルトラマン」かと勝手に思っていましたが
まさか「シン・ゴジラ」→「シン・ウルトラマン」という切り替わりになるとは思いもしませんでした。
初代のタイトル演出が、現代的にアレンジが加えられ、「シン・ゴジラ」の文字。
ここで一気に私の心は掴まれました。

そして次のシーンは、さらに驚く事態に陥ります。
トンネル工事の風景と、逃げ惑う人たち。どこかで見たことあるな…と思ったのも束の間。
「巨大不明生物 ゴメス」の登場に、私の頭を何か鈍器のようなもので、殴られた衝撃。
半ば冗談半分で「シン・ゴジラのデータ流用で『ジラース』出たら面白いよね…。アハハ…。」程度の妄想が、まさか「ゴメス」で実現するとは…。
さすがに「ジラース」は、「襟巻き取ったらゴジラやん!」という、幼い頃私が思った、ほぼそのままな事は、やらなかったですね。
もし実現して、劇中で襟巻きを取った演出がなされたら、日本全国で「ゴジラやん!」っていうツッコミがなされたことでしょう。
そして、「ゴメス」以降に次々と現れる「ウルトラQ」の禍威獣達。中でも個人的に注目したいのは、最後に出てきた「パゴス」です。
頭部のデザインはかなりシンプル化されており、オリジナルとは印象がかなり異なりました。

まず今作の「ウルトラマン」についてですが、「ネロンガ」が暴れまわる中、逃げ遅れた小学生を、
自衛隊の隊員ではなく、禍特対のメンバー1人(神永伸二)が、救出に向かうという、
ウルトラマンシリーズではお馴染みの、変身者が一人になるシーンがあったりと、お決まりの展開。
そこに、謎の飛翔体が降着し、特報映像で見た、ウルトラマンが立ち上がるシーンにつながるのですが、
「くるぞくるぞ」と思った瞬間、目に入ってきたのは、まさかの姿。まさに「銀色の巨人」というべき、全身銀色のウルトラマン。
頭部は「Aタイプ」を彷彿とさせる姿で、この姿を見たとき、私は「ノアの神」を連想しました。
必殺技の「スペシウム光線」の発射やチャージ描写も素晴らしかったです。
また、神永の姿を借りたあとの変身時には、ほとんどの方が気になっていた「カラータイマーの代わり」の演出について、
『体色変化』という新しい試みが行われました。
体色の赤い部分が、緑色になるわけですが、この緑色を見たときに、かつて児童誌に掲載されていた「光の国の人びと」を連想しました。
また一貫して、今作のウルトラマンは、格闘している最中に、「ジュワッ!」「ヘアッ!」などの掛け声はなく、無言のまま。
最後の最後、飛び立つときに「シュワッチュ!」と言うのかと思いましたが、ここも無言。
お馴染みの掛け声がない事にも、最初は戸惑いました。ですが、もししゃべったらミステリアス感が薄れるのではないかと解釈しました。
人間でもない生命体が、人間が理解できる言語の掛け声を発したら、「地球語をしゃべれる = この姿で会話ができる」という事になります。
外星人だからこそ、人間でも理解できそうな事は発しない、人間の姿を借りているときだけに、人間の姿を介して会話できる、
そもそも、掛け声という概念がないのだと理解しました。

続いては、「禍特対」のメンバーについて。
ネロンガ戦では、4人での行動でしたが、それ以降は、長澤まさみさん演ずる浅見弘子が加入し、5人体制に。
神永については、本来の彼の描写は、ほとんどなく、ウルトラマンが神永の姿を借りている姿がメインでした。
印象的なのは、書籍を熱心に読み漁る姿ですね。机の上に書籍が山積みになっており、人間について学んでいる様子でした。
また、書籍禍特対のメンバー、とくにバディを組んだ浅見との交流で、より人間に興味を持ち、
自らの命と引き換えに、人類を守るという選択をしました。
一方、浅見弘子に関しては、サバサバしている正確で、徐々にバディの神永との絆のようなものが生まれていったと思います。
また、ウルトラマンの手に乗ったり、巨大化させられたりと色々ありました。
劇中でSNSでその姿が拡散されたり、巨大フジ隊員とはまた異なる演出だったのもよかったです。
西島秀俊さん演ずる田村班長も、頼りがいがあり、メンバーを信頼し、的確な指示をする班長としてかっこよく、
早見あかりさん演ずる船縁も、分析力も高く、馴染みやすい人柄で、虫が苦手など、魅力的なキャラクターでした。
そして、物語に大きく関わるのが、有岡大貴さん演ずる滝。
彼の活躍によって、物語が大きく動きました。キーパーソン的なポジションですね。

続いては、「禍威獣」について。
ウルトラマン最初の対戦相手となる「ネロンガ」は、オリジナルに限りなく近い印象です。
しかし、2体目の「ガボラ」に関しては、ヒレこそ、オリジナルを踏襲していますが、ヒレをドリル状にしたり、
開いた状態で高速回転したり、背中にあるドリル状のものを触手のように操ったりと、独自のアレンジが色濃く表現されて斬新でした。
この姿は、かなりインパクトはありましたね。また、頭部のデザインなどから、前述の「パゴス」との関連性も持たれています。

そして中盤に登場する外星人「ザラブ」と「メフィラス」。
ザラブについては、オリジナルに近いデザインで、彼の行動なども、初代を彷彿とさせるものとなっていました。
しかしながら、背面のデザインに関しては、とても斬新な印象で、とてもカッコよかったです。
またザラブといえば「にせウルトラマン」ですが、今回は、オリジナルと異なり、目の形状の違いで表していました。
確かに、オリジナルの黒いラインや釣り上がった目だと、わかり易すぎですね。
そしてなんと言っても、アクションはオリジナルを彷彿とさせる「あのアクション」もバッチリでした。
一方、メフィラスですが、『人間態』と呼べるような姿がメインで出てきました。
山本耕史さん演ずるメフィラスが、どこか怪しげで、うちに秘めているものを感じて、少し不気味な感じもしましたね。
神永との交流も印象的です。まさか、神永とメフィラスが、居酒屋で酒を飲むとは思いませんでした。
二人は、割り勘だったようですが、神永はお金を持っていたのか、持っていなかったらメフィラスが立て替えていたのかが気になります…。
そして、本来の姿ですが、オリジナルを含めつつ、手足の長いスレンダーなスタイルで、ウルトラマンと共通ポイントがありますね。
この二人の戦いのシーンは、どこか「シン・エヴァ」の初号機 vs 13号機の戦いを思い出しました。

また、一番インパクトがあったのは、「ゼットン」だと思います。
禍威獣の姿ではなく、予想を遥かに超えた、巨大サイズの生物兵器として、登場しました。
こちらも最初は戸惑いましたが、禍威獣として地球上に現れ、ウルトラマンが敗北したあとも、停止することなく、
街を破壊し続けると、政府がゼットンを隠し続け、何事もなかったかのような日常を過ごすという描写ができなくなると思いましたので
今回のような、見ただけで絶望感が伝わってくる姿だったと思います。
シルエットがゼットンを彷彿とさせるものとなっていたり、一兆度の火球の発射やバリアなど、オリジナルもきちんと踏襲されていました。

そして最後に、そんな「ゼットン」を持ち込んだのが、まさかの「ゾーフィ」です。
「ベーターシステム」の兵器転用を危惧し、人類根絶を行う為に、現れました。
この設定、当時の児童誌に誤った記載がなされており、ある意味、笑いのネタのように扱われていたものですが
まさかそれをそのまま転用するというのが驚きました。それに合わせて、名前も「ゾーフィ」となっています。
形状は、ウルトラマンと同じですが、配色が異なり、「ウルトラマン神変」を彷彿とさせる配色です。
オリジナルの「ゾフィー」と違い、2本線こそあるものの、スターマークとウルトラブレスターは省略されています。
また、個人的に嬉しかったポイントは、鶏冠部分が黒で塗られていたところです。
ウルトラマン最終回に登場した「ゾフィー」は、鶏冠部分が黒く塗られている為、それを踏襲してくれたのは嬉しかったです。
また、最終回のゾフィーとウルトラマンの会話をアレンジして再現してくれたシーンは、お気に入りとなりました。
「ゾーフィ」の声を山寺宏一さん、ウルトラマンの本来の姿「リピア」の声を、高橋一生さんが担当するなど、これも豪華でした。

以上が、「シン・ウルトラマン」の感想でした。
私の語彙力では、ネタバレがないと、十分な感想が書けないと判断したため、今回、書かせて頂きました。
個人的には、大満足な要素が満載で、ウルトラマンファンはもちろん、かつてウルトラマンを観たことある人なら、興味を持てると思います。
少々気になった点は、CGのクオリティが気になる部分がありました。
製作期間とコストなどの制約があったためだと思いますが、リアリティをあまり感じる事ができず、少し気になってしまったところがあったのも事実です。

ハードル的には、ウルトラマンを知らない方にとっては、とっつきにくい要素もあるかもしれませんが、
楽しめる部分もあると思うので、観て損はないと思います。これがキッカケで、ウルトラマンを知ってくれると嬉しいです。

 
Language